環天頂アーク

話しを聞いてから、ほぼ10か月がかりの大きなアートイベントが日曜日に終わった。

勉強したことがたくさんあった。
課題も見つかった。
アートって何だろうって色々考えた。

色んなジャンルが集まったイベントは、写真は写真でしかない。

針穴だろうがレンズのついたカメラであろうが、写真は写真だ。
針穴のしくみの説明とか、つい語ってしまったけど、説明が何もいらないのがアートなんじゃないだろうかと、終わって二日目の今は思う。

もう、しばらくは写真展の予定はない。

夢中で駆け抜けた後の、ぽっかり空いた心の空洞

埋めるにはアレしかない。

針穴セラピー。

ひとりでゆっくり針穴写真を撮る。
鳥のさえずり、風の音、光を読みながら気持ちが惹かれるものを、じっくり撮る。
ただそれだけ。
それで私は自分でいられるのだ。

勧修寺でしっかり針穴セラピーをした。
帰るときに西の空を見上げたら、環天頂アークが見えた。




嬉しくて、何回も空を見上げた。